防虫剤の開発を行う場合実際の虫を用いた効果の確認を行う必要があります。
殺虫剤であれば効果の判定は比較的容易です。
虫が生きているか死んでいるかを確認すれば良いからです。
当社の研究開発している防虫剤は忌避剤です。
忌避剤の場合、その効果の確認をすることは非常に難しい面があります。
難しい理由はその確認方法、つまり試験方法が確立されていないからです。
唯一忌避試験として公に認められているのは繊維の試験で
ダニを対象とした進入阻止法という方法だけです。
当社では様々な虫の合理的な忌避試験方法の模索し、
大学や他の研究機関のご協力の下、
試験虫の生態を考慮に入れた忌避試験に取り組んで参りました。
実際に製品を開発する際にはお客様と協議の上、
ご納得頂ける方法で忌避試験を実施し、効果を確認しております。
防蟻剤(シロアリ用薬剤)は公的な試験方法が定められています。
通常の防蟻剤と当社の防蟻剤では殺虫剤と忌避剤という違いはありますが、
当社の防蟻剤も同じ定められた試験方法で試験を行い、必要な基準値を満たしております。
少しですが試験風景をご紹介致します。
公益社団法人日本木材保存協会規格
塗布・吹き付け・浸漬処理用防蟻効力野外試験の様子
公益社団法人日本木材保存協会規格第11号1992
塗布・吹き付け・浸漬処理用防蟻効力試験
公益社団法人日本木材保存協会規格第13号1992
土壌処理用防蟻剤の防蟻効力試験